組織が成長してくると新たに人が関わるようになる。創業期のメンバーとは違ったモチベーションや考えを持つ人もでてくる。そういった時にどうやって価値観の違う人に同じベクトルを向いてもらい一致団結して事業を行っていくかは多くのスタートアップがいわゆる第二創業期と呼ばれるフェーズに入る際に持つ課題ではないかと思う。
私は、過去にこういった組織をご支援させてもらったことが何度かある。中には、成長に伴って一気に1/3近い新社員を採用したケースもある。問題の種類は違えど、どの組織も何かしらの課題が起きた。創業時からいる社員と新しい社員の意識の違い、意志決定のプロセス、経営陣と社員の距離感などが挙げられる。
仕組みが必要な場合もあれば、仕組み以上に社員同士の距離感を縮めたりコミュニケーションのあり方を変える必要がある場合もある。ただ、ほとんどの場合は両方が必要になると思う。創業時の少ない人数だと阿吽の呼吸や暗黙の了解でできたことがそうはいかなくなる。そうなると明文的なルールやフローが必要となることもある。ものごとが上手く回らないと人間関係がギクシャクする場合もある。そんな時に第三者的な人が話を聞くことが必要な時もある。
また、個々が持つビジョン、モチベーションややりたいことを上手くまとめていくことも必要だ。ただし、気をつけたいのは完全に同一化させようとしないこと、大きな方向性は同じ方向を向いている必要があるが、完全に同じである必要はない。重要なのは、重なり合う部分がありそれを認識できることだと思う。