合宿・オフサイト

企業や組織で合宿やオフサイトを行うことがある。オフサイトとは通常の業務から離れた場所で長い時間を取り、日々の仕事より少し大きな目線でいろいろなことを話し合う機会を設けるために行われる。宿泊して1−2日がっつり行うこともあるし、トピックも組織のミッションのようなものから個人の考えまでさまざまがものが取り扱われる。

私が支援していた組織の管理職の方たちとオフサイトをしたことがある。この組織の場合は、組織は赤字になり社員が足りないという状況で、さまざまな業務が増える中日々の業務に追われ社内のコミュニケーションや社員の目線に少しずつずれを感じておりオフサイトを行おうということになった。

オフサイトは大きな視点で話す分、明確な論点が最初からあるケースは少なくファシリテーションが成否の鍵を生むといっても過言ではないと思う。この時は、私はグループディスカッションの議論のファシリテーションを行なった。ポストイットを使ったり、敢えて話をせずに個々で考える時間を作ったりといろいろ行なった。

普段の会話や議論では出てこない皆が奥底に抱えているような疑問や真の課題を引き出せるところがオフサイトのような場の良いところであり難しさでもあるのではないかと思う。

その後のアクションにまで繋げることが目的の場合、違った観点や意見を持った人たちの合意形成をはかることが最終的には必要となってくる。合意形成を図るために大事なのは意見を出させ議論をしつくせるようにすること、そのために意見を言うことをためらうようなことがない安心感のある場づくりをすることだと思う。最終的には何かの案に収束させるのだが、議論をしつくしていることで当事者意識と納得感が生まれ、これらがあるかないかでその後案をしっかりと実施できるかどうかを分けることになる。

現在も、合宿をいくつか企画中だが、何を目的とするかそのためにはどんな場や議論の方法が良いのか考えている。

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