Portfolio careerという考え方

最近、ある方のブログでportfolio careerという言葉を知った。いくつかの仕事を持つということだが、それぞれの組織の役職を持ってある種社員のように働くので、フリーランスのようにプロジェクトベースで仕事を請け負うのともちょっと違う。

私も現在はそういった働き方をしている。自分の職業を聞かれた時にフリーランスというのもちょっと違う気がするし、法人を立ち上げたわけではないので自分の会社をやっているわけでもないしということで説明に困ることが多かったが、この言葉が近いのかもしれないと思った。

欧米に追いつけ追い越せである種目標が明確だった高度経済成長期では企業は社員に長く働いてもらえば業績も伸びたが、その頃とは違い、現在の企業は事業開発やイノベーションを必要としている。社員に兼業を認めるのはそういった理由もあると思う。また、テクノロジーの発展によりリモートワークなどもできるようになってきて兼業を行いやすい環境も整ってきた。

そう考えると、上記のportfolio careerというのはこれからの世の中に合った考え方ではないかと思う。しかしながら、経営陣(例えばCEO)が本当に兼業で務まるのかとか、まだ自分でも答えがない部分はある。

Authenticity

8月のとある日、スタンフォード大学院卒業生の3人によるソーシャル的な文脈から見たスタンフォードについての説明と、岐阜でNPOの事業継承を行なったという秋元氏を入れてのパネルトークに参加した。

一番記憶に残っているのはパネラーの一人だった立石さんが言われたAuthenticityという言葉。Stanfordの入学試験の一つあるエッセイには「What matters most to you」という設問があるそうだが、この問いかけを常に自分にしていくことで本当の意味でその人らしさとも言えるAuthenticityが身についていくのではないかとの話だった。

これにはちょっと納得。自分のパッションがどこにあるかとかこういった類の質問は多くの人にとってはすぐに答えが出てくるものではないが、日々の生活を楽しみながら頭の片隅にこういった問いかけをおいておくと、積み重ねていくうちに出てくるのではないかと思う。

逆に日々のやることが多く目の前のことを考えることで忙殺されていると中々こういったことは考えにくいもの。重要と思われないことを行わないということも決断の一つであり、そういった決断を行っていくうちに自分にとって何が重要か見えてくることおあるだろう。