決断するということ

決断するということはとても難しいことだと思う。どんな決断でも誰にも影響を与えない決断というものはなく決断した後人に与える影響を考えざるを得ない。この影響を与える範囲や度合いが大きければ大きいほど決断は難しくなる。

また、決断するためには決断に関係ないことを考えないことも重要だ。さまざまなレベルでの悩みや葛藤が生じてくるが、その時しようとしている決断には関係ないことは考えない。先送りにしているようにも聞こえてしまいそうだが、決断すべきことを先送りにするのとしなくて良いことを先送りにするのとのは全く違う。決断するというのは非常に消耗することで、次から次へと大小問わず決めなければいけない環境にあっては決断に関係ないことを考えないことも重要。

また、一人で何かを決めれるということも少なく、関係者の合意形成を図っていくことが重要となる。決断自体の重要性もさることながら、得てして決断のための合意形成のプロセス自体が重要であることが多い。正解はない中、関係者が腹落ちして決めたことを実行しようと感じてくれることが重要である。

私は、1サイドを取ることが得意でなかったが、良く考えるようになってからは比較的やりやすくなった気がする。客観的に状況を分析し、主観的な考えを入れてみる。入れた主観的な考えが成り立つロジカルな説明ができるかを考えてみる。

最後に、とても大事であるのは決断する人が安全な環境にあるということ。決断に限らず創造性を発揮したりするのもそうだが、安全な環境にないとそういった力を発揮することは難しい。起業家支援の重要な部分にはそういった環境をつくることにあるのではないかとも思ってしまう。

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